牛革の財布やバッグを探していると、必ずといっていいほど目にするサドルレザーとヌメ革という名称。
しかしその違いはご存じでしょうか。
今回は牛革好きなら財布やバッグで一度は使ってみたい、サドルレザーとヌメ革の違いをご紹介します。
サドルレザーとは
サドルレザーは植物性のタンニンで鞣したあとにオイルを染み込ませる手法で、主に厚めの革が使用されます。
そのため主に馬具などに使用され、とても丈夫でかっちりと硬めの質感が特徴。
また経年変化の仕方も他の革とは異なり、太陽光などによる変色がしやすく、独特の飴色が出てくるのも魅力のひとつです。
ヌメ革とは
ヌメ革はサドルレザーと同じく、植物性のタンニンで鞣されています。
しかしそのあと染色やオイルで仕上げずそのままの状態で使用されるため、革本来の魅力を最も楽しめることで人気です。
革の質感はとても滑らかでやわらかく、バッグよりは財布や革小物などに使用されます。
血管やシワ、生体傷など革本来の表情が出ているためまっさらな美しさを求める方には向きませんが、本革好きからは高い評価を得ている革です。
大きな違いは『オイル』と『硬さ』
上記のことから、サドルレザーとヌメ革の特徴には大きな違いが2つあります。
・タンニンで鞣したあとにオイルを染み込ませ、全体的にかっちりと硬めの革がサドルレザー。
・タンニンで鞣したあとは何も加工せず、全体的にしなやかな柔らかな革がヌメ革。
定義として決定付けられたものではありませんが、一般的にはこういった違いで種類を分けています。
オイルを染み込ませるかどうかでかなり雰囲気が変わるのも、牛革の面白い一面。
ぜひ色々な牛革に触れて、自分にぴったりの革を見つけてください。
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