バッグや革小物の素材に、ヌメ革という表示を見かけたことはありますか?ヌメ革というのは牛革の加工方法の一種で、ちょっと固めの雰囲気やつるっとしたなめらかな手触りが特徴です。
一目で本革とわかる風貌や、経年変化もわかりやすく革好きにも人気の高いヌメ革の魅力をご紹介します。
そもそもヌメ革って?
ヌメ革とは植物に含まれる『タンニン』という成分でなめした革のこと。
他の皮革に比べて繊維が詰まっているので手触りは硬く、非常に丈夫なのが特徴です。
ただ表面加工がほとんどされていないため他に比べてキズは付きやすくなっていますが、その傷やシミが馴染んで風合いが深まる革でもあります。
きちんと使い続けると色が深まり十年単位で使えるため、革好きの方にも人気の加工方法です。
革らしい表情が楽しめる
牛は生き物ですので、当たり前ですがシワやほくろ、ケガによるキズ、血管や毛穴を持っています。
ヌメ革は表面加工をほどんど行わないためにこれらの自然の痕跡がはっきり現れ、革本来の個性や味わい、本革らしい表情が楽しめるのも特徴です。
そのため、キズが一切目立たないものを希望している方は避けたほうがいいかもしれません。
革本来の表情をめいっぱい楽しみたい方は、ぜひヌメ革を選んで育ててみてください。
お手入れの方法
色落ちやシミの原因になるので基本的にはクリーム等のお手入れは頻繁にはせず、乾拭きで表面のほこりや汚れなどを払うだけでOK
水の影響を受けやすいので、濡れたハンカチの傍に置いたり、雨や水がかからないようにしてください。
もし濡れてしまった場合は、時間をできるだけ空けずにすぐに乾いた布で水分を取り払ってあげてください。
初心者でもおすすめのヌメ革
こう言ってしまうと革をよく知っている人におすすめの革のように感じてしまいますが、ヌメ革は本革初心者にもおすすめの牛革です。
ヌメ革はキズやシミなどが馴染んで風合いになるため、神経質になりすぎずに使える方におすすめ。
そのため多少本革の扱い方がわからない本革初心者さんのほうが、ヌメ革らしい表情に育てられるかもしれません。
ただいきなりバッグなどの大きなものだとハードルが高いので、小さめの小物から始めてみてください。
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