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やってみたシリーズ第1弾!『パイソンのうろこひっぱってみた!』

04/11/2018

やってみたシリーズ第1弾!を実施!お客様・スタッフの想いをぶつけてみました!

とれそうでとれないパイソンのうろこ

「パイソンのうろこがぺらぺらしててとれそうなんですけど…」

なんてお問い合わせをよくいただきます。

「ほんとに剥がれない?」
「どこかにひっかけてしまっても大丈夫?」

そんな疑問を解決するべく、三京スタッフが実際に検証しました!とりあえず、うろこをペンチでがっちりはさんでひっぱってみます。

とれない…

続いて屈強な男性スタッフにバトンチェンジ

と、とれない…!!

三京スタッフ VS パイソン

勝者 パイソン!!!!!

かなり強くひっぱりましたがうろこが取れる様子はありません。
(ペンチではさんだところが少しよれてしまいましたが…)

ちなみに別のパイソンでも試してみました。

毛抜きで挟んで持ち上げたり、うろこを摘まんでプラプラさせたり。

こちらのパイソンもうろこが取れることなく持ち主の元へ無事帰還しました。

ということで検証結果!!!

 


うろこの反りは『本物』であることの証

パイソンは製革の段階で乾燥させて平らな状態に整えます。
しかしその時にうろこが起き上がったり逆向けの状態になることがあります。


これは、湿度などの変化・作用により起こるといわれています。
さらにバッグや財布にする際カーブの部分はうろこの流れ上、どうしても立ち上がります。

使用前から使用中にも起こるこの立ち上がりは、濡れていない状態でのご自身の手のひらや乾いたやわらかい布でなでることにより、徐々に落ち着いてきます。
そうして育てていけるのが型押しには無い『本物』のパイソンの楽しみとも言えます。

蛇皮の鱗の立ち上がりは、革の特性上しかたがないことです。
他社製品では滑らかなものもありますが、それは表面にコーティングで膜をつくり鱗の立ち上がりを抑えているものとなります。三京商会が取り扱うパイソンの革はほとんどが表面に艶加工を施さずに、お客様が使っていくうちに鱗の変化も感じてほしい、革を育てる楽しみを感じて欲しいのであえて革の表情を生かして製品へと仕上げています。
その点をご理解頂き、弊社の製品に触れていただければと考えています。

できるだけメンテナンス剤を使わない

これはどの本革にも言えることですが三京商会ではメンテナンス剤を推奨していません。
革によってはシミになる可能性があるためです。
普段から使うだけで『保革』につながりますので、できるだけお客様の手の中でじっくりと育ててあげてください。

当店のパイソンアイテムはこちらから(↓)
https://www.the-sankyo.com/category/material-wallet-python/


エキゾチックレザーの中でも比較的経年変化が出やすいパイソンレザー。

経年変化とは聞いても、実際どう変わるのか想像がつく方は少ないと思います。

鱗の状態や色の変化など、他の本革にはない変化を楽しめるパイソンレザーの、新品と数年使用したものの経年変化を徹底比較!

鱗の変化

シャイニング加工などが施されていないパイソンの場合、鱗が手に当たる感触があります。

これは型押しではなく本物である証でもありますが、2年ほど使用するとこのように鱗が寝てきます。

カーブしている部分や手や腕がよく当たる部分は寝ることはありませんが、鱗自体もやわらかくなるので感触は気にならなくなります。

新しいパイソンの財布と、2年間使用したパイソンの財布

色の変化

日に焼けたり手が触れたりすると、色が濃く変化していきます。

色の濃いパイソンレザーだと変化は少しわかりにくいですが、ベージュやナチュラルなどはアンティーク感が増して一層エキゾチックレザーらしい表情に。
それを見越してカラーを選ぶのも、蛇皮ならではの楽しみともいえます。

4年間使用したパイソンのバッグ
5年間使用したパイソンのベルト

バッグに入れたままの状態が多い名刺入れなどは日に焼けることが少ないため、このように色の変化よりは艶感の変化が顕著に出ます。

2年間使用したパイソンの名刺入れ
近くで見ると、艶感が出ているのがよくわかります。

柔らかさの変化

パイソンは元々硬くはない素材ですが、使用年数を重ねるとさらに柔らかく変化します。

同じように置いてもこの違い

同じベルトを同じように置いても、その柔らかさの変化は一目瞭然。

さらにその人に合わせてカーブがつくなど形が変わるので、使い込むほど使いやすくなるというのも特徴です。

長く使い続けるには

手入れ用のオイルやクリームも市販されていますが、シミなどの原因になるため推奨できません。

エキゾチックレザーを扱う専門店さんは、おそらくほとんどが推奨はしていないと思います。

特にパイソンの場合は鱗の流れにそって手で撫でてあげるだけでも、革の保全になります。

頻繁に触れる部分ほど美しく変化します。

長く使い続けるためには、以下の3つだけは最低限守りましょう。

・水には絶対に濡らさない。濡れた布や湿った布もNG
・たまに休ませて、365日使うことを避ける。
・汚れた場合や濡れた場合は、繊維の柔らかい布でふき取る。熱風は絶対にNG

いかがでしたか?

気難しそうに見えるパイソンですが、アンティーク感が増す頃には愛着もわいてもっと好きになれるはず。

初心者さんは、小物の名刺入れやお財布、小さめのポシェットから始めるのもおすすめですよ。

   


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