エキゾチックレザーの中でも比較的手に入りやすく、かつエイジングが楽しいパイソンレザー。
大胆な表情と独特の手触りで、レザー初心者には難しいと思っていませんか?
実はけっこう丈夫なパイソンは、いくつかの注意点さえ守れば初心者でも扱えるレザーなんです。
注意点は2つだけ
パイソンレザーを使うにあたって、注意すべき点はたった2つ。
水気・湿気はぜったいにNG
どの本革でも言われていますが、パイソンももれなく水気と湿気はNGです。
コップに入った水が近くにある机に置かない、手を拭いて湿っているハンカチからは離してバッグに入れるなどしてください。
湿っている物のそばに置いてしまったりバッグに一緒に入れてしまうと、それだけで劣化してしまう可能性があります。
もし濡れてしまった場合は、できるだけ早く乾いた柔らかい布で拭いてあげてください。
初めはシミのようになってしまう可能性もありますが、しばらくすると馴染んで目立たなくなってきます。
保管場所は風通しの良い日陰に
上記のとおり湿気はNGなので、保管の際は風通しのよい場所に保管してください。
また日光や蛍光灯の光で日焼けをして色が変わってしまうので、光の当たらない場所を確保してください。
お手入れもカンタン!
基本的には使用したあと、乾いた布で付着したほこりなどを拭いてあげる、たったこれだけでOK
そのあと保管するのであれば、ほこりが付着しないよう不織布などに入れるのもおすすめ。
お手入れ用のクリームも販売されていますが、使い始めからクリームを使う必要はありません。
また、クリームが合わずシミの原因になる場合もあるので、使う場合には端に少しだけつけてシミにならないか試すなど慎重に行ってください。
パイソンの耐久年数
パイソンは手触りが独特なので『鱗が取れそう』『繊細そう』と思われがちですが、実は牛革と張るほどの高い耐久性を持っています。
そもそもパイソンの鱗は表皮が硬化したものなので、魚の鱗のように独立せず表皮と同化しています。
なのでペンチや爪で思いっきり引っ張らないかぎり、千切れたりすることはありません。
耐久年数は使い方や頻度にもよって変わってきますが、4年や長い人で10年使う人も。
スタッフにもベルトやバッグを5年以上使っている人もいるので、耐久年数はかなりのものになります。
エイジングって?
本革を調べていると、必ず目にする『エイジング』という言葉。
これは別名『経年変化』とも言って、使った分だけ革自体が色褪せたり逆に濃くなったりと変化すること。
合皮だとボロボロになって終わりですが、本革は使うほどその人だけのエイジングの表情に変わっていきます。
例えばパイソンだと、新品のころより色が濃くなる。
かさかさしていた手触りが、つるつるになる。
立っていたうろこが寝る、などなど。
しかも人によって変化が違ってくるので、貴方だけの品を作れるというのも本革の醍醐味です。
エイジングについては、こちらの記事も参考にしてみてください。
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