そもそも何故濡れてはいけないのか
本革といえば水分厳禁。専門店からは必ず、絶対に濡らさないでくださいと伝えられます。
しかし、そもそもなぜ本革は濡らしてはいけないのか理由をご存じですか?
その理由としては主に2つ。
1つはウォータースポットというシミができてしまい、全体的に不格好になってしまうため。
2つ目は、ヌメ革などの表面に加工が施されていないものは柔らかくなり、耐久性が落ちてしまうためです。
耐久性が落ちると商品自体使えなくなる可能性もありますので、できるだけ濡らさないように気をつけましょう。
濡れてしまってからは時間との闘い
しかし急な雨に降られたり、うっかり濡れたハンカチと一緒にバッグに入れたり、はたまたうっかり喫茶店で水をこぼしたり。
日常生活を送るうえで水は身近にありますので、どうしても濡らしてしまった!ということもあると思います。
濡らしてしまったときは、できるだけ早くその水を拭くこと。
その場にあるハンカチでもなんでも大丈夫なので、とにかく早く付着した水分を拭きとってください。
時間が経つほど水が本革に染み込んでしまい、シミの原因や耐久性の低下に繋がってしまいます。
しかしふき取る際にも、ごしごしとこすらないように気を付けてください。
こすってしまうと色がハゲたりさらにシミが深くなります。
吸水性の高い布で水を吸い取るか、ぽんぽんと叩くように水分をふき取ってください。
シミになってしまったら
気づくのが遅くなってしまったりその場で拭けなかったりすると、水がついていた部分だけ色が濃くなります。
これがいわゆるウォータースポットと呼ばれるシミです。
もし完全にシミになってしまった場合は、柔らかい布に水分を含ませ、しっかりとかたく絞ってください。
そしてシミの上ではなく、周りをぼかすようにとんとんと布を充てていきます。
シミに近い境界の部分はしっかりと、外側に向かってだんだん薄く湿らせます。
ある程度湿らせると、シミが大きく広がったように見えると思いますので、1日程度陰干しを。
するとシミはほとんど目立たなくなります。
濡らすことに抵抗がある場合は、革を揉むことでシミが薄くなることもあります。
ただし硬い革やデザイン的に余裕がない場合は、無理やり揉み込まないようにしてください。
帰宅後に確認してみる
濡れた後対処しないまま2日以上放置してしまうと、どんどんぼかしづらくなってしまいます。
また、水と一緒に本革の油分が蒸発してしまうことで乾燥し、端が反り返ってしまうことも。
本革のアイテムを使用するときは、できるだけ帰宅後に濡らしてしまっていないか確認することも大切です。
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