財布に用いられる風琴マチという技術はご存じでしょうか?
実はこの技術、日本独自の伝統技法なんです。
このマチであるかないかだけで、財布の使いやすさがかなり変わってしまう技術。
お札の横幅が違う日本ならではのアイディアが光る、風琴マチについてご紹介します。
風琴マチとは
風琴マチとは、海外の財布にはない日本の伝統技術。
革の繋ぎ目に厚みが出ない為、より薄い財布が作れることも特徴です。
しかし作り方がかなり複雑な上、通常のマチの財布よりもより多くの型紙が必要となります。
その上、革の漉きや裁断も精密に行わないとならないため、あまり世に出回っている技術ではありません。
通常よりも行程が多く緻密な作業が必要とされる伝統技術ですが、収納しやすい、出し入れしやすい、そんな日本人ならではの気遣いを感じさせる技術ですね。
よくあるマチとの違い
ではここで、通常のマチと風琴マチがどのくらい見た目に差があるのかを比較してみます。
見た目からしてかなり違うのが分かりますか?
よくあるマチは谷折りですが、風琴マチは山折りの形。
横幅が小さめの財布だと一万円札が背面側か前面側だけにしか入りませんが、風琴マチだと真ん中にしっかり入ります。
収納物がひっかかからないので取り出しもらくらくに行えます。
現金派の方やいまの財布やカードケースになんとなく違和感がある方は、ぜひマチの作り方にもこだわってみてください。
風琴マチの札入れがついた財布
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