本革というとクリームを使って手入れをしたり磨いたりなど、なんだか面倒で玄人向けだと思っていませんか?
実は難しいお手入れをしなくても、本革は美しく長く使えるんです。
今回はそんな本革初心者さんに見てほしい、実はとっても簡単な本革のお手入れ方法をご紹介します。
本革のお手入れに必要なもの
『本革 手入れ』で調べるとたくさんの用品が出てきますが、本革を専門に取り扱うお店はほとんどがメンテナンス剤を推奨していません。
理由は後述しますが、基本的必要なのは『やわらかい布』のみでOK
そして同じく革の専門店さんでよく言われる最強のお手入れアイテムは『人間の皮脂』です。
毎日使ったり撫でてあげたりすることは、本革製品にとっても最も良いメンテナンス方法になります。
長く使わず保管し続けるとカビが発生したり乾燥でぼろぼろになったりするので、なるべく長く収納しておかないようにしましょう。
お手入れのタイミングとやり方
手入れのタイミングですが、基本的にこのタイミングでというものはありません。
汚れたらその場で拭く、水がかかったり濡れたハンカチの傍に置いたときはすぐぬ乾いた布で拭く、たったこれだけです。
そしてできれば帰宅した後、柔らかい布などで埃や汚れをさっと拭くだけでもかなり変わってきます。
使い終わったあとすぐに柔らかい布に包んで保管する方もいらっしゃいますが、牛革やコードバン、パイソンであればそこまで気にしなくても大丈夫です。
メンテナンス剤を使うときは要注意!
メンテナンス剤は艶を出すものから防水効果を付与するものまで種類は様々ですが、使用をする際には注意が必要です。
まず本革とは生き物の革を使用しているので、人間の肌と同じで合うもの、合わないものが存在します。
なので牛革用、エキゾチックレザー用と記載はされていても、こっちの財布は大丈夫だったのにこっちのバッグはシミができた!という失敗も。
そしてこういったメンテナンス剤を使用すると、今は良くても2年3年と経つとシミとなって出てきたり手触りが悪くなることもあります。
本革を専門的に扱うお店がメンテナンス剤をおすすめしないのは、これが大きな理由になります。
しかしどうしても使いたい!ということであれば、本革の状態を見ながら月に1回程度の使用にしてください。
失敗するよくある原因が、メンテナンス剤の使い過ぎです。
乾燥してぱさぱさしてきたな、というタイミングで行うのがベスト。週一や週二はやりすぎです。
そして使用前に必ずパッチテストを行ってください。
少量を出して目立たない場所で試し、問題が無さそうであれば全体に使用してみましょう。
ほつれや傷は修理ができる可能性がありますが、シミはほとんどの場合で修理不可になることが多いので慎重に行ってください。
最高のお手入れは『使うこと』
メンテナンス剤への注意事項が多いように、使用することに大きなメリットはありません。
なるべくたくさん使ってあげる。
たったこれだけの行為が、本革にとっての最高のお手入れになります。
本革初心者さんは難しく考えず、まず気に入った製品をたくさん、そして長く使ってあげてください。
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